コラム

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今朝、「今日は学芸会の役決めのオーディションなんだ」と緊張した面持ちの小4の娘がさらにこう付け加えました。「去年、ママが私のセリフを聞き取れなかったって言ったでしょ。すごくがっかりしたから、今年はちゃんと聞いてもらえるような、セリフがある役をやりたいの」

去年の学芸会、娘のセリフは「ア・イ・ウ・エ・アリババ」の「エ」だけ。みんな緊張して早口で続くセリフのなかでもともと小声の娘のかすかな「エ」が聞こえたかな?と思った途端に「アリババ」と全員の声がかぶさり、親としてはこれだけか、とがっかりしたのでした。その後の娘との会話のなかで、つい「よく聞き取れなかった」と感想をもらしたときにも笑っていた娘が、実はがっかりして悔しい思いをしていたのだと1年後に知ることになり、私の一言で傷つけていたのだなと反省させられました。そして、引っ込み思案で人前に出たがらない娘が今年こそはと思ったことに成長を感じて驚かされました。

子どもはいつでも、自分のことをみてほしい、認めてほしいと思っているのですよね。いつも個別指導でお会いするお子さんには、どんな小さなことでもできたことをほめて、よくできたねと声をかけているのに、わが子には厳しくなるものですよね。。。

子どもにとって親にほめられることは、一番大好きで頼れるひとに認められて自分に自信をもてるようになることなのかもしれません。がんばった結果はもちろん、その過程や気持ちを理解してあげて、いつも見てるよ、がんばってるのも知ってるよ、と励ます思いも伝えられたらいいですね。子どもが勇気を出して次の一歩を踏み出せるように、いつでも子どもが自分らしくいて安心できるような安全基地のような存在でありたいと感じた出来事でした。(H)

ドルフィンに来る度、かわいい子ども達に会えるのが楽しみです。にこにこと嬉しそうにお部屋に入って来る子、チラチラ中をのぞいてから入って来る子、先生に「お茶きゅうけ~!」と言われるとトットコ自分の水筒を取りに行っておいしそうにお茶を飲む子、どの子を見ても、何をしても、その姿は愛らしいのです。その小さな手、ふっくらとしたほっぺは思わずチョンとつつきたくなってしまいます。

さぁ、さわやかな秋です。お子さんの心にも、お父さんお母さんの心にもどこまでも続く青空が広がって、心地よい風が吹きますように。(N)

先日、ドルフィンキッズの予約票を手にした男の子に「何でイルカが描いてあるの?」と聞かれました。「ドルフィンが英語でイルカという意味だからだよ」と答えると、その子は「だからここにはイルカがいっぱいいるんだっ!」と興奮した様子でママを見上げました。クリップや予約票、ドアノブカバーなど、ドルフィンキッズのあちらこちらにイルカが用いられていることをずっと不思議に思っていたそうです。大人の言葉で表現すれば『合点がいく』もしくは『目から鱗が落ちる』といったところでしょうか。大人であるママと私には当たり前のことが、その子には大発見だったのですね。子どもが何かを発見する瞬間に立ち会えた素敵な出来事でした。

幼い頃を思い返せば、私にも同じような経験があります。例えば、耳から入る音の響きだけで『天気予報』を『テンキューホー』だと思い込んでいました。言葉を覚え、意味を知り、漢字を習い、ある日「天気を予報するから『天気予報』なんだ!」と気付いた時は嬉しさでいっぱいになりました。

「そうか!」という発見は「知りたい!」という好奇心を育て、そして様々な物事に興味や関心を持つことは生きる楽しさにもつながっていきます。何をするにも億劫なほど暑い日もありますが、夏はやはり活動的な季節です。子ども達も新しいことや珍しいことに触れる機会が多いでしょう。この夏、どうか子ども達にたくさんの素敵な発見がありますように。そしてパパとママも子ども達の驚きや喜びを一緒に感じられるといいですね。(M)

近年、便利グッズの普及により「使える手が育たなくなった」と言われています。思い返せば、ひねる水道の蛇口は少なくなってきていますし、雑巾やタオルを絞る機会も減ってきました。最近では、タオルを正しく絞れない大人も少なくないと聞きます。

ところで、「お箸を持てるようにしたい」という相談をよく受けます。

そんな時は、「下手持ちでフォークやスプーンを使ってご飯を食べることが出来ていますか?」と尋ねています。下手持ちにならないうちは、お箸への移行は難しいからです。

下手持ちでこの時期しっかりとスプーンですくったり、お茶碗のご飯を集めたりすることが、お箸へ移行する早道となります。

すべてのことに通じますが、この時期積み上げたものが後に大きく花を咲かせます。目先のひとつだけの行為にのみ目を向けるのではなく、あせらずじっくり、今はコツコツと急がば回れの精神で、たまにはスローライフを楽しみながら子育てしてみてはいかかでしょうか。

そして、使える手を是非、育ててあげて下さい。

正しいタオルの絞り方、ちょっと自信がない・・・という方は、こっそり声をかけてくださいね。(Y)

日頃、しつけについて「叱ってもなかなか言うことを聞いてくれなくて・・・」という相談を受けることが多いです。私たちが指導において心がけていることは「お子さんの良いところを見つけて褒めること」。良くないことばかりしているのになぜ?と思われるかもしれません。

つい、悪いことに目を向けてしまいがちですが、心理学では「肯定的な言い方のほうが、否定的な言い方よりも効果がある」と言われているのです。

褒めてもらうとその人の前ではまた褒めてもらおうと行動します。これはお子さんに限られたことではありません。例えば、みなさんが苦手なことで失敗してしまったとします。Aさんは「ダメじゃないか、君はいつも失敗ばかりして!」Bさんは「残念だったね。でもがんばってやってくれてありがとうね。」同じことへの反応なのですが・・・どう感じますか?

褒めるのって意外と難しい、そんな時はぜひスタッフの声かけを参考にしてみて下さい。(H)