コラム

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保健センターの育児相談で、あるお母さんが「この子は本当に手が掛かるので…」

 

『毎日大変です』かな。それとも『怒ってばかりです』かな。

 

私の否定的な予想に反して、言葉の続きは「可愛くて仕方がないんです」でした。

思わず感動してしまいましたが、このお母さんのように子どもを丸ごと受け止めるのはなかなか難しいですよね。

 

親もひとりの人間ですから子育ての中で不安や苛立ちを感じるのは当たり前、時には「私が嫌いなの?」「私を馬鹿にしているの?」と子ども相手にキレてしまうことさえあるかもしれません。

でも、子どもはお母さんお父さんが大好きです。愛されたいし甘えたいし、いつでも自分を見ていてほしい。

23歳の子どもがわざと親を怒らせる行動は取りません。

 

子どもの行動で困った時は、『やらない』『できない』ではなく『まだ分からない』と考えてみてはどうでしょう。

例えば出掛ける前、親は「どうして片付けないの?」「どうして急がないの?」「どうしていつも靴を反対に履くの?」と焦るばかりですが、子どもは「急いで」と言われても何をすればいいのか分からないし、片付けることや急ぐことの意味が分からない。

どうしたら左右を間違えずに靴を履くことができるのか分からないし、そもそも靴に左右があることが分からない。

さらに、どうしてお母さんやお父さんが苛々しているのかも分からない。

 

そう考えると、できるようになるまで繰り返し丁寧に教えていくこと、やることの意味を繰り返し丁寧に伝えていくことが遠回りではあってもとても大切と感じます。

 

子育てはやはり『本当に手が掛かる』ことなのですね。(M)

                       

 

私事ですが、新しい掃除機を買いました。

使ってみると、埃はこんなにあるものかと驚きました。

この掃除機で部屋はピカピカ、もっと快適な暮らしが待っているはずでした。

 

が…、それから数週間。

私は少し疲れている時でも、小さな埃が気になって掃除機をかけることが増えました。

掃除中もイライラと疲労感が…。う~ん、思っていた快適な暮らしとはなんかちょっと違うなぁ…。

 

家事や育児、忙しい生活の中で「上手に手抜きをしましょう」と言われることがあります。

そうすれば、もっと子どもと関わる時間ができるかもしれないことも、もっと心穏やかに子どもに関われるかもしれないことも、私たちは頭では分かっています。

でも、“上手な手抜き”ってなかなか難しいことですよね。

私のように、知らず知らずのうちに良かれと思って、やることを増やしていたりもします。

 

ドルフィンキッズでは、お子さんの発達についてだけではなく、育児について様々なことを、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

日頃の育児の中で感じている気持ちを伺い、もう少しラクな方法を探すお手伝いも出来ればと考えています。(T

 

 

ドルフィンキッズは、今月で4周年を迎え、5年目のスタートを切りました。

5年生といえば、小学校では高学年。

ドルフィンキッズも発達支援のお手本になれるよう、これまで以上に自覚を持って取り組んでいきたいと思います。

1年後、子どもたちやご家族、地域の皆さまが「いい1年だった」と思えるよう、スタッフ一同、微力ながらお手伝いさせていただきます!(I)

何かにつけて「イヤ!」と言う、何かをさせようとすれば意地になって抵抗し、時には大声を上げたりどこでも構わず寝転んでみたり・・・

“魔の2歳児”ということばがあるように、この時期のお子さんと向きあうのはなかなか難しく、忍耐も体力も必要です。

 

でも、この「イヤイヤ」という主張は成長の中でとても大切なことで、抵抗してもどうにもならないことがあるということを学んだり、相手の言い分と歩み寄って妥協点を見つけたり、と少しずつ気持ちのコントロールの力を身に付けていきます。

わずか2年で学んだ知識や常識の中で、お子さんは必死でがんばってもがいているわけです。

どうか「イヤイヤ」のことばや行動の裏には「この興奮した気持ちをどうしたらいいの!?助けて!」という思いが隠されていると思ってあげてください。

 

そうは言っても、イヤ!ばかり言われるとどうしてもイラッとしますよね。

ドルフィンキッズはそんな保護者の皆様の日頃抱えている思いや悩みを気軽に話せる場でもあります。

ぜひとも大いに愚痴をこぼし合っていただき、すっきりした気持ちでまたお子さんと向き合ってくださいね。

まだまだ先は長いですから…。(H

 

春は出会いの季節♪「これから1年がんばろう!」と心新たにする季節です。

 

でも、スタッフもまわりの親御さんたちも、まだ慣れないグループの中で緊張していますよね。

こんな時期って、いろいろと気を遣いませんか?

例えば「うちの子だけできない」「うちの子だけやらない」「うちの子だけ泣いている」と。こんな時、スタッフに迷惑をかけているんじゃないか、まわりの親御さんに申し訳ない、と思ってしまうこともありますよね。そうすると“ダメッ”の声かけが多くなったり、お子さんを無理やり抱え込んだりして、いつの間にかお子さんは大声で泣き叫び、結果さらにいたたまれない思いに・・なんて顛末に。

 

でも、安心してください!

 

ここはお友だちとあそんだり、集団活動に参加するための練習するところです。

そう、本番ではないのです。

練習で失敗するのは当たり前。失敗して、うまくできるように工夫して、でもまた失敗して…の繰り返し。

まだグループは始まったばかりです。いま、お子さんの行動を制限したり無理強いしたりすることは、かえって成功のチャンスの芽をつんでしまうことになります。

 

スタッフは一緒に考えていきますし、ケガや事故のないように対応します。この時期、まずは全てのお子さんが安心してあそべる場になるようにと考えています。親御さん同士も“お互いさま”の気持ちで、グループのお子さん全ての成長を楽しみに見守っていただけると嬉しいです。(I)