「おもちゃを次から次へと出すんです」「自分で散らかしたのに片付けません」いろいろなことが少しずつできるようになると、遊んだ後の片付けも自分でやって当然、とママは思いますよね。もちろん片付けは生活の重要なルールであり、物を大切にする心を育て、自分の行動に責任を持つことを教えます。しかし、この時期の子どもはまだ「今」や「ここ」にしか注意を向けられません。片付けないと明日遊べないなどとは考えず、遊びをやめた途端におもちゃから気持ちが離れてしまうのです。次の遊びに移る時に「前のおもちゃを片付けてからにしなさい」と言うのも、この時期では無理な注文です。

子どもの遊びたい気持ちを尊重し、片付けも遊びの延長ととらえて上手に促せると良いですね。それでも実際はほとんどママが片付けることになるかもしれませんが、ママの姿を見ることで片付けの方法を学べます。子どもは親が思っている以上に親のことを見ていますから。また、この時期は叱るよりも褒める方が効果的です。褒められれば自信がつきますし、子どもはママが大好きですから、大好きなママの嬉しそうな顔を見ればまた同じことをしようと思います。

「何のために片付けるのか、まだ分からないのね」「思う存分散らかしてダイナミックに遊ぶことも大切」と子どもを大目に見てあげて下さい。そしてママ自身も無理をせず、多少部屋が散らかっていても掃除が行き届かなくても、自己主張の激しい時期の子育てを頑張っているのだからと自分のことも大目に見てあげて下さいね。(M)