私たちのめざすもの
お子さんの特徴はひとりひとり違います。
自閉症スペクトラムやADHDなど発達障がいのお子さん、それらを併せ持っているお子さん、さらに診断には至らなくてもそれらの特徴を部分的に持っているお子さんの数はとても多く、その特徴もひとり一人違います。発達的な特徴によって抱えているお子さんやご家族のご苦労は、そのお子さんの数だけ多様であると言っていいでしょう。自閉症スペクトラム、ADHDなどの診断名は、お子さんの特徴を捉えたり、支援の方向性を探ったりする上でヒントを与えてくれることのひとつです。しかし、一方でこれらの診断名がついたことで、特徴や指導法をパターンとしてとらえてしまうと、先入観にかくれて、お子さんのほんとうの姿が見えなくなるおそれもあります。そこで私たちは、障がいという見方にしばられず、ひとりひとりのお子さんの特徴をきめ細かくみていくことが大切であると考えます。
毎日の生活の中で総合的な支援を組み立てます。
保護者の方のご要望として、たとえば「ことばがゆっくりなので言語訓練を」という声を承ることが多くあります。しかしことばの獲得には、発音の練習だけではなく、人とのかかわりが楽しいと思えるような過ごし方や、伝えたいという気持ちが高まるような状況作りなど、様々な工夫が必要です。同時に、規則正しい生活リズムを作る、活発に体を動かす、しっかり噛んで食べる・・・など、ことばの発達の土台となる力を育んでいくことも大切です。このように、幼児期のお子さんは、食べる、寝る、あそぶ、そしてそれら日常生活の中で育まれる親子間の愛着関係など、あらゆる面が水面下で密接に絡みながら成長していくのです。そこで私たちは、個別・集団指導での成果だけにとらわれず、家庭や所属集団など、生活の中での成長を大切にし、支援していきます。
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- 最終更新日:2017年5月24日